取引先が新しい事業を始めたと知ったら、正式な事業名と、すでに開始しているかを確かめてからお祝いを書きます。「開始予定を発表」と「本日サービスを開始」では、冒頭の言葉が変わります。まずお祝いを一通で伝え、商談の提案や資料の依頼は別の用件として扱うと、相手が受け取りやすくなります。

発表した段階と、実際の開始後を分ける

会社の公式発表や担当者からの案内で、事業名、運営会社、開始日を確認します。ブランド名と会社名が異なる場合は、宛名に使う会社名も揃えます。新店舗の開店なのか、既存事業の名称変更なのか、新サービスの提供開始なのかを、こちらの判断でひとまとめにしないようにします。

まだ予定の段階なら「開始のご予定を伺い」と書けます。開始前の事業について「順調に運営されていることと存じます」と、稼働しているかのように書く必要はありません。関係者向けの未公表情報を知った場合も、その内容を社外へ共有してよいかは別に確認します。

新しい事業を始める明るい事務所

案内の段階に合わせたお祝い5文例

01|開始後、担当者へ送る基本のメール

01MESSAGE
メッセージ 開始後、担当者へ送る基本のメール

件名:[事業名]開始のお祝い([自社名])

[会社名][部署名][氏名]様
平素よりお世話になっております。[自社名]の[氏名]です。
このたびは[事業名]の開始、誠におめでとうございます。新たな取組の門出を心よりお祝い申し上げます。
まずはメールにてお祝いを申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。

開始した事実を確認して使います。面識のある担当者へ、祝意だけを簡潔に伝える形です。

02|開始予定の発表を受けて送る

02MESSAGE
メッセージ 開始予定の発表を受けて送る

[事業名]を[開始予定時期]に始められるとのご案内を拝見しました。新たな取組を心よりお祝い申し上げます。
ご準備のところ、お知らせをいただきありがとうございました。まずはお祝いをお伝えしたく、ご連絡いたしました。

予定時期は案内と同じ表記にします。未確定なら日付を具体化せず、「開始予定と伺い」と書けます。

03|準備に協力した立場から

03MESSAGE
メッセージ 準備に協力した立場から

このたびは[事業名]の開始、誠におめでとうございます。[実際に担当した業務]を通じて準備に関わる機会をいただき、ありがとうございました。
担当の皆様と確認を重ねた日々を思い出し、開始のお知らせをうれしく拝見しました。心よりお祝い申し上げます。

実際に協力した範囲へ替えます。携わっていない作業や、知らない準備の苦労を代わりに語らないようにします。

パソコンの隣に置いた挨拶用カード

04|公式発表を見て、後日伝える

04MESSAGE
メッセージ 公式発表を見て、後日伝える

貴社のお知らせで[事業名]の開始を拝見しました。遅ればせながら、心よりお祝い申し上げます。
新たな取組の門出に際し、皆様にお祝いをお伝えいたします。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

担当者から個別の案内を受けていない場合に使えます。「ご連絡ありがとうございました」とは書かず、知った経緯を事実に合わせます。

05|連絡を取り合う担当者へ短く

05MESSAGE
メッセージ 連絡を取り合う担当者へ短く

[事業名]の開始、おめでとうございます。お知らせをいただき、ありがとうございます。まずは新たな門出へのお祝いをお伝えします。今後ともよろしくお願いいたします。

普段からやり取りのある相手への短文です。お祝いの返信に新しい質問を詰め込まず、ここで完結できます。

具体性は、確認した事実を一つ足して出す

相手の事業内容に触れたい場合は、公開されている対象や提供内容を短く入れます。たとえば実際の案内にある「地域の小規模店舗向け」という対象を受けて書けますが、それを「地域経済を変える画期的な事業」と独自に評価する必要はありません。

「必ず成功される」「業界一になることは間違いない」といった約束のような言葉は、祝意を強くするためにも必要ありません。「今後のご発展をお祈り申し上げます」なら、未来の実績を断定せず、自分の願いとして結べます。すでに成果が出ているかどうかは、お祝いを書くために質問しなくてもかまいません。

営業提案や取材の依頼を、祝意に紛れ込ませない

新規事業に関係するサービスを提案したい場合は、お祝いのあとに突然見積書を添付するのではなく、別の連絡で目的を明示できます。相手に必要かを確かめてから資料を送り、お祝いへの返事が商談への同意になったかのように扱わないようにします。

紹介記事やSNSへ載せたい場合も、お祝いメールへの返信だけで掲載を了承されたとは判断しません。使いたい名称、写真、コメントと公開先を別に伝えて確認します。相手のロゴや担当者の写真を、公開されているという理由だけで転載しないでください。

宛先と件名を確認して、一通を終える

件名は「[事業名]開始のお祝い」のように用件がわかる形にします。正式名称が長い場合でも、別の事業と混同しない表記を選びます。宛先には、その事業の担当者または案内の差出人を設定し、無関係の部署を広く同報に追加する必要はありません。

送信前に、事業名、会社名、開始状況、お礼の対象を読み返します。「お知らせいただき」は相手から案内があった場合、「関わる機会をいただき」は実際に担当した場合だけに残します。返答を要する質問がなければ、返信期限を添えずに送り終えられます。

焼き菓子とコーヒーの贈答イメージ

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新規事業のお祝いに品物を添えたい場合

品物は必須ではありません。相手企業の受領ルールと担当部署の所在を確かめ、贈る場合は配りやすい菓子や飲み物を候補にします。事業開始直後に荷物の受取を増やしてよいかも確認し、お祝いを営業提案への応答と引き換えにしないでください。
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