取引先と取り組んだ仕事が受賞したら、まず相手の具体的な協力に感謝を伝えます。そのうえで社外へ発表する場合は、受賞者の名義、対象となった製品や活動、公開してよい日付を確認します。担当者へのお礼メールと、公表するニュース文は別の原稿として整えましょう。
受賞者と、協力した人を混同しない
共同開発であっても、賞状の受賞者が一社なのか、両社なのか、製品名なのかは賞の発表で確認します。協力してくれた会社への感謝は書けますが、公式の受賞者として公表されていない会社を、独自に受賞企業と呼ぶことは避けてください。
賞の名称、部門、年度、受賞対象は、主催者の正式な発表と照合します。「大賞」と「優秀賞」、「入選」と「受賞」などを、華やかに見せるために置き換えないようにします。まだ一般公開前なら、担当者間の連絡でも転送先や共有先を限定します。

役割が伝わるお礼の文例
01|共同受賞した担当者へ
件名:[賞名]受賞のお礼
[氏名]様
このたび[受賞対象]が[賞名・部門]を受賞しましたことを、大変うれしく存じます。[具体的な担当作業]をはじめ、これまでのお力添えに心より御礼申し上げます。
貴社の皆様と相談しながら取り組めたことに、改めて感謝しております。まずは受賞のご報告とお礼を申し上げます。
02|相手の貢献を具体的に伝える
[試作品の確認・運用検証など]では、貴社から現場の状況を丁寧に共有いただき、検討を進めるうえで大変助かりました。このたびの受賞に際し、担当の皆様へ改めて感謝をお伝えいたします。
社外向けの原稿を揃える文例
03|公表内容の確認を依頼する
受賞のお知らせ原稿を作成いたしました。貴社名の表記、担当範囲の説明、引用予定のコメントについて、ご確認をお願いいたします。
公開希望日は[日時]です。修正が必要な点や公開時期のご希望がございましたら、[連絡先]へお知らせください。双方の確認が揃ってから公開いたします。

04|両社名義の受賞を社外へ知らせる
[自社名]および[相手企業名]の[受賞対象]が、[主催者名]の[年度・賞名・部門]を受賞いたしました。
本取組では、[自社の公表可能な役割]と[相手企業の公表可能な役割]を担当しました。ご協力いただいた皆様に、心より御礼申し上げます。
受賞内容の詳細は[主催者の公式発表URL]をご覧ください。
05|発表前のため個別のお礼にとどめる
受賞のご連絡をいただき、ありがとうございます。これまでのお力添えに、心より感謝申し上げます。
対外的な発表については、主催者の公開予定と双方の確認が整うまで控えます。公表内容の調整は、改めて担当間でご相談させてください。
感謝の文章で、責任範囲まで書き換えない
「すべて御社のおかげです」は感謝のつもりでも、社外向けの文では役割の説明が曖昧になります。相手への謝意は「検証にご協力いただき」と具体的に、自社の担当は確認した事実として書きます。どちらか一方の貢献を大きく見せるための文言調整にしないようにします。
賞のロゴ、相手企業のロゴ、写真、担当者のコメントは、本文の承認とは別に使用条件を確認します。公式サイトに画像があるだけで、自由に転載できるとは判断しません。許可が取れない素材を使わず、確認済みの文章だけで発表する方法もあります。
公開前と公開後に確認すること
公開前は、両社名、賞名、受賞対象、日付、リンクを原稿と照合します。メールの送付先には、作業を担当する人と承認する人が含まれているかを見ます。未確認の数値や開発中の機能が残っていたら、確認できるまで削るか公開を保留します。
公開後に訂正が必要になったら、相手企業と変更箇所を共有し、それぞれの公開ページで表記を揃えます。謝意のメールを一通送っただけで、ニュース原稿まで了承されたことにしないようにしてください。

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受賞のお礼に品物を添える場合
贈答は受賞発表の承認とは別の話です。両社のルールと相手の受領可否を確認してから検討します。菓子やお茶、コーヒーを担当チームへ贈る場合は人数や配り方を確かめ、個人宛てに高額な品を送ることを既定の対応にしないでください。
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