上司への受賞祝いは、「このたびは○○賞のご受賞、誠におめでとうございます」と伝えるところから始められます。その後に添えるのは、賞の大きさへの感想より、自分が実際に教わったことへの感謝です。
書き始める前に、受賞したのが上司個人なのか、部署やチームなのかを確認してください。チームの受賞を個人の受賞として祝うと、ほかのメンバーの働きが抜けてしまいます。以下は、部下から上司へ送る個別の言葉と、部署でまとめるカードを分けた文例です。

受賞した人・賞の名前・公表の範囲を確認する
| 確認するもの | 文章への反映 |
|---|---|
| 受賞者名 | 個人名なら「○○様のご受賞」、部署名なら「○○部の受賞」と書きます。責任者が式に出席していても、個人受賞とは限りません。 |
| 発表された名称 | 社内メールや主催団体の発表にある正式表記を使います。「最優秀賞」と「優秀賞」などを取り違えないようにします。 |
| 情報を見せてよい範囲 | 社内発表だけの場合、社外のSNSへ転載してよいとは限りません。公開のお祝いは、会社が公表した範囲にとどめます。 |
賞を受けたときは「ご受賞」、表彰されたことを祝うなら「○○表彰を受けられましたこと」と書けます。勲章・褒章の場合は「ご受章」です。勲章と褒章の名称は、内閣府「日本の勲章・褒章」でも確認できます。
表彰名が不明なまま「○○賞」と補う必要はありません。確認が済むまでは「このたび表彰を受けられたと伺いました。おめでとうございます」と、わかっていることだけで伝えられます。
発表後、職場やチャットで伝える短い言葉
○○賞のご受賞、誠におめでとうございます。
先ほど社内の発表を拝見しました。まずは一言、お祝いをお伝えしたくお声がけしました。
○○賞のご受賞、おめでとうございます。
いつも相談の際に、判断の理由まで説明してくださることに感謝しています。今回の知らせを、私もうれしく拝見しました。
○○表彰を受けられましたこと、おめでとうございます。
先ほど発表を拝見し、ご連絡しました。心よりお祝い申し上げます。ご返信には及びません。
メールには件名を、カードには具体的な感謝を添える
メールの件名は「○○賞ご受賞のお祝い(営業部・氏名)」のように用件を先に置きます。本文の宛名には、社内で普段使っている「○○部長」などを使い、署名を添えて送ります。以下の文例は本文用です。
このたびは○○賞のご受賞、誠におめでとうございます。
発表を拝見し、心よりお祝い申し上げます。
日頃、私の提案に対して改善点だけでなく次に試す方法も示してくださり、ありがとうございます。そのご指導を、今後の仕事にも生かしてまいります。
まずはメールにて、お祝い申し上げます。
○○賞のご受賞、おめでとうございます。
迷ったときに相談すると、まず私の考えを聞いてくださることが、仕事の支えになっています。
日頃の感謝を込めて、心よりお祝い申し上げます。
このたび○○功労者表彰を受けられましたこと、謹んでお祝い申し上げます。
長年のご尽力に深く敬意を表します。
今後のご健勝とご活躍を、心よりお祈り申し上げます。

チームの受賞は、上司とメンバーへの言葉を分ける
受賞プロジェクトのメンバーから上司へ送るなら、部署全体の受賞を自分も喜んでいることと、上司に助けられたことを続けます。参加していない人が「私たちの成果」と書かないよう、立場に合わせて主語を選びます。
○○プロジェクトの○○賞受賞、おめでとうございます。
チームの一員として今回の知らせをうれしく思っています。意見が分かれた場面でも一人ひとりの話を聞き、進め方を整理してくださったことに感謝しています。
皆さんとともに取り組めた経験を、これからの仕事にも生かしてまいります。
このたびの○○部の受賞を、部署一同うれしく思っております。
それぞれの担当をつなぎ、チームを支えてくださったことに感謝申し上げます。
今回の喜びを皆で分かち合えることを、心よりうれしく思います。
○○部一同
遅れて知ったとき・記念品に添えるとき
○○賞のご受賞を、本日知りました。
遅ればせながら、心よりお祝い申し上げます。
以前ご指導いただいた者として、うれしくご連絡いたしました。
○○賞のご受賞、誠におめでとうございます。
日頃のご指導への感謝とお祝いの気持ちを込めて、部署一同より記念の品をお贈りいたします。
今後のご健勝とご活躍を、心よりお祈り申し上げます。
○○部一同
伝える順番と、書かない情報
発表を見たら、まず個別の一言で祝えます。式典の終了や品物の準備を待つ必要はありません。一方、内示や本人だけから聞いた段階なら、周囲への共有は控え、本人の公表方針を確認します。
祝電、社内掲示、SNSなど第三者に見せる文章では、社外秘の案件名、顧客名、未公表の売上を入れません。「あの案件が評価されたのですね」と受賞理由を推測するより、公表文にある活動に触れるほうが正確です。
賞の評価を、本人へのお祝いに書き換える
| そのままだと気になる表現 | 伝えたいことを残す書き換え |
|---|---|
| 「受賞して当然です」「やっと選ばれましたね」 | 「受賞のお知らせを、私もうれしく拝見しました」 |
| 「次は最優秀賞ですね」 | 「今回のご受賞を、心よりお祝い申し上げます」 |
| 「賞金はいくらでしたか」 | 金額の質問を入れず、「おめでとうございます」で祝意を伝える |
| 「すごいですね」だけで終える | 親しい上司との会話ならそのままでも使えます。改まったカードでは賞の名前を入れ、何を祝っているか明確にします。 |
褒め言葉をすべて堅い表現に変える必要はありません。普段の会話との距離を保ちつつ、誰かとの比較や次の成果への要求が入っていないかを読み直します。

上司への受賞・表彰祝いに添える贈り物
上司への受賞・表彰祝いには、記念として残る筆記具、本人が品物を選べるカタログギフト、職場や家庭で楽しめる食品・飲料などが向いています。
個人から高額な品を贈ると相手に気を遣わせる可能性があるため、部署やチームで予算を相談し、社内の贈答規定も確認しましょう。
名入れ品を選ぶ場合は、氏名の漢字や英字表記を必ず確認します。
食品や飲料を贈る場合は、好み、アレルギー、保存方法、職場で分けやすいかにも配慮してください。
Recommended Gifts
上司の受賞・表彰祝いに添えたいギフト
受賞・表彰祝いには、功績を記念できる品と、本人が気軽に受け取れる実用品や消えものをバランスよく選びます。
名入れの内容、食品のアレルギー、社内の贈答規定も事前に確認してください。
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送る前に迷いやすいこと
上司から返信をもらったら、もう一度長く返すべきですか。
お礼への返信だけなら「ご丁寧にありがとうございます。改めましておめでとうございます」と短く返すか、社内チャットで普段使うリアクションにとどめられます。お祝いを何度も繰り返す必要はありません。
受賞を社内で取り上げていない上司にも送れますか。
主催団体が公表しているなら個別に祝意を伝えられます。ただし、本人が控えめに扱いたい場合もあるので、全員宛てのメールやお祝い会の企画は本人に確認してからにします。



