夫や妻を亡くしたと知らせを受けても、何を返せばよいか言葉が出ないことがあります。最初の返信では、知らせを受け取ったことと、お悔やみを短く伝えれば十分です。これからの生活について助言したり、元気づける言葉を探したりする前に、その連絡に返事をしましょう。

配偶者の呼び方は、本人との普段の関係に合わせる

親しい相手で配偶者とも面識があるなら、普段呼んでいた「○○さん」を使えます。改まった文では「ご主人様」「奥様」と書く形もありますが、本人が使っている呼び方がわかるなら、それに合わせると無理がありません。関係や呼び方が不明なまま、性別や婚姻の形を推測して書く必要はありません。

「お知らせを拝見し、心よりお悔やみ申し上げます」と、続柄を繰り返さずに返すこともできます。知らせに故人の名前がある場合は表記を確認します。親しかったからといって、遺族に送る文で故人をあだ名だけで呼んでよいかは、これまでの関係を考えて選んでください。

手紙を置いた静かな居間

知らせを受けた場面別の返信5文例

01|友人から個別に知らせを受けた

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メッセージ 友人から個別に知らせを受けた

○○さんのことを知らせてくれてありがとう。心からお悔やみ申し上げます。今はうまく言葉が見つかりません。この返事への返信は気にしないでください。

知らせてくれた本人へ返す例です。「信じられない」と何度も書き、自分を落ち着かせる返事を求めない形にしています。

02|少し改まった関係の方へ

02MESSAGE
メッセージ 少し改まった関係の方へ

お知らせを拝見し、心よりお悔やみ申し上げます。大変な折にご連絡をいただき、ありがとうございました。ご返信はどうぞお気遣いなさらないでください。

故人との面識がなく、呼び方にも迷う場合に使えます。知っているかのような人柄の描写を足す必要はありません。

03|同僚から個別に連絡が来た

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メッセージ 同僚から個別に連絡が来た

このたびは心よりお悔やみ申し上げます。お知らせくださり、ありがとうございます。私が担当している[業務名]については、予定を確認して対応します。この返信へのお返事は不要です。

引き受けられる自分の担当業務がある場合の例です。ほかの人の業務や休暇の扱いまで、権限なく約束しないようにします。

白い封筒と万年筆

04|葬儀や供物を辞退する案内があった

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メッセージ 葬儀や供物を辞退する案内があった

ご連絡をいただき、ありがとうございます。○○様のご逝去に、謹んでお悔やみ申し上げます。ご案内のご意向、承りました。ご返信はどうぞお気遣いなさらないでください。

案内された希望を受け取ったと伝える例です。参列、香典、供花など、何を辞退しているかは実際の文面で確認します。

05|故人をよく知る友人から

05MESSAGE
メッセージ 故人をよく知る友人から

○○さんのことを伺い、心よりお悔やみ申し上げます。以前、おふたりと一緒に過ごした時間を思い出しています。今は言葉がまとまりませんが、お悔やみだけでもお伝えしたく返信しました。返事はどうか気にしないでください。

実際に一緒に過ごした経験がある場合に使います。長い思い出や写真は、最初の返信へ無理に詰め込まなくても大丈夫です。

励ましの代わりに、書かずにおけること

「子どものためにしっかり」「早く元気になって」は、相手に今後の振る舞いを求める言葉になります。最初の返信に将来の目標を置かず、お悔やみだけで結ぶ形へ直せます。子どもがいるかどうかも、本人から知らされていなければ推測しません。

自分にも似た経験があっても、「私もわかる」と相手の気持ちを決める必要はありません。自分の経験を詳しく書く前に、相手から話したい内容が届くかを待てます。「寿命だった」「苦しまなくなった」と死の意味を説明する文章も、知らされた事実だけでは書けません。

死因、最期の様子、保険や住まいのことは、お悔やみの返信を完成させるために必要な質問ではありません。生活上の相談を本人から受けたときに、その相談として聞くことができます。最初の一通で、あらゆることを確認しようとしないでください。

個別の知らせを、グループへ広めない

個人宛てに届いた訃報は、本人の希望を確認せず共通の友人や職場のグループへ転送しないようにします。ほかの人への連絡を頼まれた場合は、誰に、どの内容を伝えるかを揃えます。お悔やみを伝える人数を増やすことが、必ず本人の希望とは限りません。

電話をかけたい場合も、突然長い話を始めるより、相手から通話の希望があるかを確かめられます。メールやチャットで知らせが届いたなら、その方法でまず返せます。既読になったかどうかを何度も確認し、別の連絡手段で追いかける必要はありません。

返事がなくても、その一通を受け取ったと考えて待つ

「返信は不要」と添えたあとに「読んだら一言だけ」と求めると、受け手は迷います。届いたかを確かめる必要がある事務連絡が含まれているなら、その用件をお悔やみとは分け、何についていつまでに回答が必要かを明確にします。

差し迫った用件がなければ、今回のお悔やみは短い一通で終えられます。後日の手助けを考える場合も、できることを自分の予定の中で確かめてから申し出ます。「何でも引き受ける」と、続けられるかわからない約束を最初の返信に入れなくてかまいません。

控えめな白い箱とお茶の小袋

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お供えを検討するのは、受取の希望を確かめてから

知らせへの返信に品物を必ず伴わせる必要はありません。受取を希望される場合に限り、線香は宗教や香り、お茶は内容と保存方法を確認して検討します。供物を辞退する案内があれば、以下の候補を注文せず、その意向に沿って言葉で伝えます。
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