お中元が届いたら、受取報告を先に送る

お礼を書く前に、送り状の差出人、品物、宛先を確認します。会社宛ての品を自分個人のお礼として送ったり、依頼主と販売店を取り違えたりしないためです。受け取ったことが確認できたら、食べ終わる前でもお礼を送れます。受取当日から翌営業日を一つの目安にし、休業中や担当者不在なら、確認できた時点で連絡してください。

いま分かっていること書ける表現
届いた。まだ開封・飲食していない「本日、お品を受け取りました」「ありがたく頂戴します」
品名まで確認した「本日、ゼリーの詰め合わせを頂戴しました」
実際に味わった「食後に家族でおいしくいただきました」
会社の代表として受領した「本日、弊社宛てのお品を受け取りました」。代表送信者を社内で確認する

まだ食べていないのに「とてもおいしかったです」、まだ配っていないのに「社員一同大変喜んでおります」と書く必要はありません。感想がない段階では、贈ってくれたことへの感謝だけでお礼になります。

届いたことを伝える短いお礼5例

メールなら件名を「お中元のお礼(氏名・社名)」にすると用件が伝わります。本文の品名と「本日」「昨日」が実際の受領日と合うか確認してください。

01SHORT
短文 未開封の受取

本日、お中元のお品を受け取りました。
いつもお気にかけてくださり、ありがとうございます。まずは受取とお礼をお伝えします。

届いたことだけ確認できた段階の文例です。品名や味の感想を加えずに送れます。

02SHORT
短文 取引先へ

本日、弊社宛てのお中元のお品を頂戴いたしました。
ご丁寧なお心遣いをいただき、誠にありがとうございます。今後ともよろしくお願い申し上げます。

会社宛ての品を、担当窓口から報告するときに。贈答の受領が認められているかを先に確認します。

03SHORT
短文 上司へ

本日、お送りいただいたお中元を受け取りました。
いつも気にかけていただき、ありがとうございます。ありがたく頂戴いたします。

自宅宛てなど個人として受け取った場合に。会社宛てなら主語と宛先を合わせてください。

04SHORT
短文 親戚へ

お中元のゼリーが届きました。ありがとうございます。
家族でいただくのを楽しみにしています。暑い日が続きますので、どうぞお体を大切に。

ゼリーを確認し、まだ食べていないときに。食後の感想とは区別しています。

05SHORT
短文 お礼が遅れた

お中元のお礼が遅くなり、申し訳ありません。
お品は無事に受け取っております。いつも温かいお心遣いをいただき、ありがとうございます。

受取は済んでいたが、お礼の連絡が遅れた場合です。最初に無事到着していることを示します。

取引先・上司・親戚へ、受け取った後のお礼5例

品物への感想を入れること自体は失礼ではありません。値段の評価や次回の催促を避け、実際にどう楽しんだかを短く書きます。

06STANDARD
標準 職場で分けた

このたびはお中元のお菓子をお送りいただき、誠にありがとうございました。
本日、部署の皆で分けていただきました。休憩の時間を楽しませていただき、お心遣いに感謝しております。
暑い時期が続きますが、皆様どうぞお健やかにお過ごしください。

実際に部署で食べた場合の例。参加していない社員も含めて「全員が喜んだ」と断定しません。

07STANDARD
標準 上司へ感想を

このたびはお中元のお茶をお送りいただき、ありがとうございました。
週末に家でゆっくりいただき、よいひと息になりました。日頃から気にかけてくださることを、ありがたく思っております。
暑さの厳しい折、どうぞご自愛ください。

実際に飲んだお茶のお礼です。贈答へのお礼に業務の成果を約束する一文は不要です。

08STANDARD
標準 親戚へ食後に

お中元のそうめんをありがとうございました。
昨日のお昼に家族でいただきました。暑い日に食べやすく、うれしい贈り物でした。いつも気にかけてくださり、ありがとうございます。
こちらは皆、変わらず過ごしています。そちらもどうぞお元気で。

家族の近況も事実に合わせます。味を詳しく説明できなくても、食べた場面を書けます。

09STANDARD
標準 友人・知人へ

お中元を送ってくれて、ありがとう。
好きなお菓子が入っていてうれしかったです。仕事の合間に少しずつ楽しんでいます。
暑い日が続くので、そちらも体に気をつけてね。また近況を聞けるのを楽しみにしています。

普段から親しい相手への文章です。相手との会話が敬語なら、語尾を「です・ます」に変更します。

10STANDARD
標準 返礼を手配済み

このたびはお中元のお品をいただき、ありがとうございました。
いつもお気にかけてくださることに、心より感謝しております。
こちらからも季節の品をお送りしました。お受け取りいただければ幸いです。どうぞお健やかにお過ごしください。

発送済みの場合に使用します。受取日の確認が必要なら、別途具体的な日程を連絡してください。

礼状・遅れたお礼・返礼を伴う場合の5例

手紙でも最初に何のお礼かを示します。返礼するかを決めるまで、到着の連絡を保留にしないでください。

11LONG
長文 書面の礼状

拝啓
暑い日が続いておりますが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
このたびはお中元のお品をお送りいただき、誠にありがとうございました。日頃から気にかけてくださるお心遣いに、改めて御礼申し上げます。
いただいたお菓子は家族でおいしく頂戴しました。暑さの厳しい時期ですので、どうぞお体を大切にお過ごしください。
敬具

紙の礼状の本文です。飲食前なら感想の文を「ありがたく頂戴いたします」に変更し、日付・署名・宛名も添えます。

12LONG
長文 受領できない相談

このたびはご丁寧にお中元のお品をお送りいただき、ありがとうございます。
お気持ちは大変ありがたく存じますが、弊社では規定により贈答品を受領できないこととなっております。
せっかくのお心遣いに恐縮ですが、今後のお取り扱いについてご相談させていただけますでしょうか。事情をご理解いただけますと幸いです。

実際に受領不可の社内規定がある場合だけ使用。返送方法や窓口を社内で確認してから送ります。

13LONG
長文 親戚への近況便り

このたびはお中元をありがとうございました。
先日いただいたお茶を、週末に家族で楽しみました。食卓で、以前そちらへ伺ったときのお話にもなり、久しぶりにお顔を思い浮かべました。
こちらは変わらず過ごしております。暑い時期に気にかけていただけたことを、うれしく思います。皆様もどうぞお体を大切にお過ごしください。

長くするためではなく、実際の近況を添えたいときに。訪問歴や会話は事実に置き換えます。

14LONG
長文 受取担当が不在

お中元のお礼が遅くなり、申し訳ございません。
休暇から戻り、本日お送りいただいたお品を確認いたしました。ご丁寧なお心遣いに、心より御礼申し上げます。
日頃よりお世話になっておりますうえに、温かいご配慮をいただき、ありがとうございました。暑さ厳しき折、皆様どうぞご自愛ください。

本人の休暇で確認が遅れた場合。休暇でなければ理由を省き、架空の事情を使わないでください。

15LONG
長文 返礼品の到着予告

このたびはお中元のお品をお送りいただき、誠にありがとうございました。
いつも温かく気にかけてくださり、ありがたく存じます。
感謝を込めて、こちらからも季節の品を手配いたしました。お伺いしたご都合に合わせ、○月○日に届く予定です。お楽しみいただければ幸いです。
暑い日が続きますが、どうぞお健やかにお過ごしください。

先に受取可能日を確認し、配送予定が確定している場合です。本文の予定日を必ず実際の日付にします。

メール・電話・礼状のどれを選ぶか

普段メールでやり取りする取引先には、通常の窓口から受取とお礼を伝える方法があります。電話で直接お礼を伝えた親戚には、必ず同じ内容の手紙を重ねる必要はありません。書面でやり取りする慣習がある相手や、個人的に改めて伝えたいお礼がある場合に礼状を足します。

日本郵便の私信の書き方でも、お礼は日を置かず、用件を簡潔に伝えることが勧められています。文章を整えるために何日も待つより、まず受領を知らせ、後から実際の感想を伝える流れにできます。

返礼の品を送るかは、お礼の文章とは分けて考える

受取報告のために、同額の返礼を約束する必要はありません。家庭の慣習やこれまでの贈答を確認し、会社関係では受領・返礼に関する社内ルールを先に見ます。品物を送ると決め、手配も済んだ場合だけ、例文10や15の発送を知らせる一文を使ってください。

受領できないと分かった場合は、勝手に社員へ配ったり個人判断で送り返したりせず、担当部署へ確認します。相手への連絡は感謝と受領できない事情を分け、返送方法を確かめてから行います。例文12は、その相談を始めるための文章です。

避けたいのは、感想よりも評価や次回への期待

「こんなに高価なものを」は「お心遣いをありがとうございます」に、「次もこちらをお願いします」は「家族でおいしくいただきました」に変えられます。「好物なのでうれしいです」は相手を値踏みする言葉ではなく、事実なら書けます。日本郵便の中元・歳暮の礼状にも、家族の好物だったことや味の感想に触れる例があります。

お礼状と配送連絡を混同しない

お礼の中心は受取と感謝です。冷蔵品の配送日を相談する必要がある場合や、返礼品の受取可能日を聞きたい場合は、感謝の後に用件を分けて書きます。先方が旅行や休暇に入る時期なら、受取確認前に生ものを発送しないようにしてください。

手紙の季節の挨拶は、実際に送る時期に合わせます。七月の暑い時期には「厳しい暑さが続いております」、秋の気配がある頃なら「季節の変わり目ですので」など、無理なく書ける言葉で構いません。お中元のお礼だからと、本文全体を暑中見舞いへ変える必要はありません。

Recommended Gifts

お中元のお礼や返礼に添えたい季節の品

お中元のお礼や返礼には、夏らしく、相手が受け取りやすい品が向いています。
相手との関係性や職場の規定を確認したうえで、負担にならない範囲の品を選びましょう。
※当サイトはアフィリエイトリンクを含みます

よくある質問

まだ食べていなくてもお礼を送れますか

送れます。届いたことへのお礼を先に伝え、「いただくのを楽しみにしています」と書けば事実に合います。食べた感想が書けるまで待つ必要はありません。

目上の相手に「好物です」と書くのは失礼ですか

それだけで失礼とはいえません。「家族の好物で、うれしくいただきました」のように、感謝と実際の感想を添えられます。値段の評価や次回の指定は避けます。

電話でお礼を言ったあと、礼状も必要ですか

相手とのこれまでのやり取りで判断できます。直接受取と感謝を伝えられた親しい相手に、同じ内容を重ねることは必須ではありません。改めて伝えたいことがあるときに手紙を添えます。

会社宛ての品でも、自分の名前でお礼を送ってよいですか

社内で窓口や代表送信者を確認してください。自分が担当として送る場合は「弊社宛てのお品を受け取りました」とし、個人的に受領したように書かない形にできます。