上司への暑中見舞いは、夏の挨拶に、実際に助けてもらったことや短い近況を添える便りです。毎日の業務メールのように確認事項を並べる必要はありません。まず「今の上司か、以前の上司か」「こちらから送るか、頂いた便りに返すか」を決めると、書く内容を選びやすくなります。

先に到着時期を確認し、暑中・残暑を選ぶ

日本郵便の暑中・残暑見舞いのマナーでは、暑中見舞いは小暑から立秋の前日まで、残暑見舞いは立秋以降に届くよう案内しています。暑い日が続いていても、立秋を過ぎるなら「残暑お見舞い申し上げます」に替えます。小暑・立秋の日付は年によって変わるため、印刷前にその年の暦を確認してください。

はがきは投函した日に読まれるとは限りません。立秋が近いときは配達にかかる日数も考え、間に合わなければ残暑見舞いとして準備します。相手から暑中見舞いが届いていても、返す時期に合わせて冒頭の挨拶を変えて構いません。

上司との関係から、入れる情報を選ぶ

相手・状況入れると伝わりやすいこと使える文例
直属の上司最近のお礼一つ。普段伝えている近況は繰り返さない01・02・07
別拠点・以前の上司氏名や旧部署、現在の近況を簡潔に03・04・05
頂いた便りへの返信便りのお礼と、自分の近況06・10
贈り物に合わせる品名、発送済みか同封か08・09

役職や年齢だけで難しい敬語を増やす必要はありません。普段の関係に合わせた「です・ます」を基本に、具体的にお礼を言いたいときだけ一文足します。例文中の資料、打合せ、異動などは記入例です。経験していない出来事をそのまま残さないでください。

場面に合わせて選ぶ10の文例

01|短い挨拶

01MESSAGE
短文 短い挨拶

暑中お見舞い申し上げます。
暑い日が続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。日頃のお心遣いに感謝しております。どうぞご自愛ください。

普段から同じ職場で会う上司に、季節の挨拶だけを送る形です。詳しい近況や仕事の決意は足さなくても書けます。

02|具体的なお礼

02MESSAGE
短文 具体的なお礼

暑中お見舞い申し上げます。
先日は資料のまとめ方について助言をいただき、ありがとうございました。次の提案でも、要点を先に示すことを意識しております。暑さ厳しき折、どうぞお体を大切にお過ごしください。

実際に助言を受けた内容と、その後に取り入れたことを書きます。上司の指導を受けた事実がなければ、その部分は使いません。

03|離れた拠点へ

03MESSAGE
短文 離れた拠点へ

暑中お見舞い申し上げます。
日頃は離れた拠点からも気にかけてくださり、ありがとうございます。先日の打合せでは、直接お話しできてうれしく思いました。どうぞお健やかにお過ごしください。

相手の地域の気温を知らなければ「そちらも猛暑」と断定しません。打合せで会っていない場合は、その一文を省きます。

04|以前の上司へ

04MESSAGE
短文 以前の上司へ

暑中お見舞い申し上げます。
ご無沙汰しております。○○部でお世話になりました△△です。異動後は□□の業務を担当しております。以前教えていただいた段取りを、今も参考にしています。暑い時期ですので、どうぞご自愛ください。

久しぶりの連絡では旧部署と氏名を補います。近況は一つに絞り、実際の担当業務に差し替えてください。

05|退職後に近況を

05MESSAGE
短文 退職後に近況を

暑中お見舞い申し上げます。
在職中は大変お世話になりました。こちらは新しい暮らしにも少しずつ慣れてまいりました。今も折に触れ、ご一緒した頃のことを思い出しております。暑さ厳しき折、どうぞお体を大切にお過ごしください。

自分が退職し、元上司へ送る文面です。再就職や家族の事情を説明する必要はなく、伝えたい近況だけにします。

06|頂いた便りへの返信

06MESSAGE
短文 頂いた便りへの返信

暑中お見舞い申し上げます。
ご丁寧なお便りをいただき、ありがとうございました。温かいお言葉をうれしく拝読しました。こちらは変わらず過ごしております。○○様も、どうぞお健やかにお過ごしください。

受け取った便りのお礼を先に書きます。返信が立秋以降に届くなら冒頭を残暑見舞いに直し、自分の近況も事実に合わせます。

07|仕事の区切りに

07MESSAGE
短文 仕事の区切りに

暑中お見舞い申し上げます。
先日の発表に向けて相談に乗ってくださり、ありがとうございました。おかげさまで、伝えたい点を整理して臨むことができました。まずは季節のご挨拶とともに、改めてお礼を申し上げます。どうぞご自愛ください。

実際に終えた仕事へのお礼です。未確定の成果や評価を入れず、相談で助かったことを具体化します。

08|季節の品を発送済み

08MESSAGE
短文 季節の品を発送済み

暑中お見舞い申し上げます。
いつもお心にかけていただき、ありがとうございます。感謝を込めて、お茶を別便でお送りいたしました。お受け取りいただけましたら幸いです。暑い日が続きますので、どうぞお体を大切にお過ごしください。

贈答が認められ、受け取りの相談と発送を済ませた場合に。品名は実際のものへ変更し、配送予定の連絡は別に添えます。

09|小さな添え状

09MESSAGE
短文 小さな添え状

暑中お見舞い申し上げます。
日頃の感謝を込めて、心ばかりの品をお贈りいたします。どうぞお健やかに夏をお過ごしください。

品物に同封するカードです。「別便で」「本日到着」など、同封時に不要な配送説明は加えません。

10|立秋以降の返信

10MESSAGE
短文 立秋以降の返信

残暑お見舞い申し上げます。
ご丁寧な暑中見舞いをいただき、ありがとうございました。お返事が遅くなり、失礼いたしました。こちらは変わらず過ごしております。なお暑さの続く時期ですので、どうぞご自愛ください。

返信が遅れ、立秋以降となった場合の比較用文例です。謝罪は一度にし、受け取った便りの名称は「暑中見舞い」のままにします。

はがきとメールで直す箇所

はがきなら宛名面の氏名、役職、住所を確認し、本文の末尾に差出人名を添えます。日本郵便の案内には、年に「盛夏」などを添える書き方もあります。この記事の文例は本文部分なので、印刷サービスの差出人欄と重複しないよう配置を確認してください。

メールの件名は「暑中見舞いのご挨拶(部署・氏名)」など、誰からの用件かわかる形にします。冒頭に「○○部長」、末尾に署名を入れれば、はがきの住所欄は不要です。社内チャットで送るなら、通常の挨拶に短い気遣いを添える程度にもできます。休日の個人宛て連絡は、日頃からその連絡先を使っている場合に限って検討してください。

仕事の依頼と、季節の挨拶を混ぜない

「お体を大切に。ところで資料はいつ頂けますか」と続けると、返信や作業が必要な連絡になります。期限のある仕事は、件名を分けた業務メールで送ります。暑中見舞いには、すでに受けた助言へのお礼や、伝えたい近況を残してください。

「ますますご健勝のことと存じます」は、相手が療養中と知っている場合には合わせにくい表現です。そのときは「どうぞお体を大切にお過ごしください」など、現在の健康状態を断定しない文にします。病状や復帰時期を尋ねたり、知らない家庭の近況を書いたりする必要はありません。

また、会う予定が決まっていなければ「近いうちに必ず伺います」と約束せず、「またお話しできる機会を楽しみにしております」と結べます。実現できるかわからない約束より、今回伝えたい挨拶を簡潔に書きます。

贈り物の有無は、文面とは別に判断する

暑中見舞いは便りだけでも送れます。上司への贈答に社内ルールがある場合はそれを優先し、品物を添えるために個人の住所を探すことは控えます。贈ることが決まったら、受け取れる日、保管場所、食品なら食べられるものを確認してください。

Recommended Gifts

上司への暑中見舞いに添えたい季節の品

上司への暑中見舞いには、涼しさを感じられ、相手の負担になりにくい品が向いています。
社内規定や関係性に配慮しながら、控えめで上品なものを選びましょう。
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送る前に迷いやすいこと

毎年、上司全員に送る必要がありますか

全員宛てに増やす必要はありません。職場で決まった取り扱いがあれば確認し、個人的に便りを交わしている相手や、お礼を伝えたい相手を中心に考えます。

「お伺い申し上げます」にしないと失礼ですか

日本郵便は「お見舞い申し上げます」と「お伺い申し上げます」の両方を挨拶として紹介しています。この記事では「お見舞い申し上げます」に統一していますが、先方との慣習に合わせて選べます。

お中元へのお礼も一緒に書けますか

受け取った品へのお礼は書けます。ただし、季節の挨拶を整えるために受取連絡を遅らせないでください。まず届いたことを伝えたい場合は、お中元のお礼メッセージの受取報告の文例を参照してください。